東海地方から九州に渡って
およそ700kmにも渡る南海トラフ。
地震大国日本では、この南海トラフにおける
巨大地震が、今後の30年間で
確実に起こるといわれています。
いつ起こってもおかしくないような
状況なんて、本当に怖いですよね。
しかも、南海トラフ地震は関東から
九州にかけてマグニチュード8~9クラスの
強い地震が広範囲で起こると見られています。
つまり、東日本大震災以上の被害を
もたらす可能性を秘めているということです。
それなのに、最近はタワーマンションや
高層ビルが多く建ち並んでいますよね。
実際、タワーマンションに住むということは
世の中の憧れでもあり、
一種のステータスのように
評されることも多いです。
しかし、実際に南海トラフ地震が起きた時、
タワーマンションに住んでいる人たちは
本当に大丈夫なのでしょうか!?
万が一の場合、私たちはどのような行動を
したらよいのでしょうか!?
目次
南海トラフ巨大地震でタワーマンションは倒壊するの?!
タワーマンションの住人が
恐れていることの1つに、
倒壊があるかもしれません。
タワーマンションは上に行けば行くほど
強い揺れが起こるイメージがあるので、
高層階に住んでいる人ほど不安ですよね。
でも、安心してください。
そもそも、ほとんどのタワーマンションは
耐震構造になっているため、
倒壊の恐れまではないといわれているのです。
特に、1981年の6月以降に建てられた
タワーマンションに関しては
「新耐震基準」もクリアしています。
これなら、南海トラフ地震で
予測されている震度6強~7ぐらいの地震でも
倒壊しません。
また、最近のタワーマンションは
耐震の上を行く免震構造や制振構造で
作られているものが多いです。
これらは耐震よりも地震の
揺れに強いということ。
ちなみに東日本大震災の時も、
免震構造のマンションは、室内の被害が
少なかったといわれています。
なので、まずは自分のマンションの
築年数をチェックしてみて下さい。
築年数が40年以上のものでなければ、
とりあえず安心して大丈夫でしょう。
ただし、築年数が40年になっていなくても、
鉄骨造のアパートやマンションには
注意が必要です。
実は、鉄骨造の建物には
軽量鉄骨と重量鉄骨があり、
軽量鉄骨の場合、重量鉄骨と比べて
耐震性は低くなってしまいます。
そのため、自分のマンションがどのような
構造で作られているのかを
チェックしておくことが重要なんです。
ちなみに一番耐震に優れているのは、
鉄筋コンクリートです。
最近のタワーマンションは、
鉄筋コンクリートや、その上をいく
鉄筋鉄骨コンクリートを採用している
ところが多いです。
なので、築年数が浅い
タワーマンションであれば、
不良工事でもない限り
安心して大丈夫だと思います。
南海トラフが近いうちに来る!!私たちが今すべきことは??
とはいえ、政府の発表ではあと30年のうちに
南海トラフ地震が来る確率は
70%もあるといわれています。
実際に地震が来た場合、
私たちはどうしたらいいのでしょう。
実は、南海トラフ地震の場合、
何よりも心配なのが津波です。
タワーマンションの倒壊はなくても、
津波で甚大な被害を受けてしまう
可能性は多いにあります。
しかも、今の段階ですでに、
液状化や津波の被害は、
東日本大震災の時よりも
増えるのではないかと
予測されているのです。
なので、沿岸部に住む
タワーマンションの住人は、
とにかく最低3階以上の階に避
難しておくようにしましょう。
その際、地震によってエレベーターが
使えないことも予測されるので、
揺れが収まったとしても階段を使って
行くようにして下さい。
また、タワーマンションのように
多くの住人が住んでいる場所は、
水も深刻な問題となってきます。
エレベーターが使えない場合、
たとえ水の配給があっても、
重い水を持って何十階もの階段を
歩かなければならなかったりと大変なんです。
そのため、水の備蓄はあらかじめ
しっかりしておきましょう。
特に、お風呂の残り湯は
毎日入浴するギリギリまで
洗わずに溜めておいた方が得策ですよ。
そして、地域のハザードマップを確認し、
自分の住んでいる地域の状況をあらかじめ
確認しておくことも重要です。
ハザードマップはスマホでも
簡単に検索出来ますし、過去の災害状況や
役立つ情報なども頻繁に更新されているので、
今すぐにでもチェックしてみましょう。
日本に住む以上、避けては通れない大地震。
来るということが分かっているからこそ、
事前の準備はしっかりしておきましょうね。
まとめ
▪南海トラフ地震は、
今後30年のうちに起こる可能性が高い
▪タワーマンションは1981年6月以降に
建てられていたら倒壊の恐れは低い
▪注意が必要なのは津波!
地域のハザードマップをチェックしておこう